お金の貸し借りは、いくら親しい友人でもしないほうがいいというのは、もはや常識となっています。
その理由は、貸したお金が原因で取り返しがつかないまでに2人の関係にヒビが入ってしまう恐れがあるから。
しかし、それでも貸してしまったということもあるでしょうし、貸してほしいと言われることもあるでしょう。
そんな時、どんな心構えでいればいいのかお伝えしていきます。
貸す時の注意点や断り方
どうしてもお金を貸してほしいと言ってきた友人、仲が良いからといってすぐに貸さないように気をつけてください。少額ならまだしも、数千円、数万円など高額な場合は特に注意。
といっても、「いや、無理だから!」「嫌です」など自分が否定したい気持ちを前面に出してしまうのはよくありません。相手も、いろいろ模索した結果、あなたの所へ来たのかもしれない。
もしくは、あなたに断られたら消費者金融に行く覚悟で来たのかもしれません。悩み考えた結果の行動であれば、友達からも見捨てられたと思い傷つくことも考えられます。
まずは、自分も力になってあげたいという気持ちを伝えておきたいところ。
「力になってあげたいんだけど、自分も余裕がなくて・・・」と貸せる状況ではないことをアピールしておくのも良い。
「力になってあげたいんだけど、(家族がいるから)自分だけの生活費じゃないから」と自分の判断だけでは決められないアピールも効果的でしょう。
また、「いくら仲が良い人でも、お金の貸し借りはしないって昔から決めているんだよね」と、普段から貸さないキャラ作りをしておくのも良いかもしれません。
最後に、「お金以外で何か手伝えることはない?」なんてフォローしておくと相手にも心配していることが伝わるでしょう。
断った瞬間に態度が一変したら、そんな人とは関わらないようにした方が自分のためです。
お金はあげるつもりで貸す
それでも、お金を貸すんだと決めたのであれば、あげるつもりで貸すようにしましょう。これは金額が高くても低くても言えることで、自分の中でこれくらいまでなら貸せるという限度を設定しておくようにします。
もし返ってこなければ友人として信用できなくなりますし、お金も損をするということを覚悟して判断したい。それだけお金を貸し借りするということは大きなことなのです。
だったら、返ってこなくてもまあいいだろうという金額を決めておき、できるだけ友人関係を壊さないようにしたいところ。
あなたがその友人を助けたいという気持ちがあり、貸してもいいと判断したのであれば、トラブルにならないように自分から「○円までなら」と明確に金額を言っておくようにしておきたいところ。
結局は、お互いの信頼関係によって貸し借りは成り立つものなので、相手を信用できるかどうかを見極めることが何よりも重要なことと言えるでしょう。
返済の催促は丁寧に
お金を貸したのであれば、あげたつもりでいることと話しましたが、それでも返してほしいというのが正直なところでしょうか。
とはいえ、催促するにしても言い方や態度に注意しておかなければ、やはり関係はぎくしゃくしてしまいます。一番NGなのは、しつこく会う度に請求することです。
「早く返してほしいんだけど」「お金まだ?」などと毎回のように言っていては、借金の取り立てと何も変わりません。
事情があってお金を用意できていない状況にいるのかもしれませんし、ここでは丁寧に催促することが求められます。
例えば、自分もお金を使わなければいけない状況になっていることを伝えるなど。そうすれば、詳しい返済の計画を伝えてくれるでしょうし、いつまで待ってほしいよ言ってくるかもしれない。
借りた方に責任があるのはもちろんのことですが、貸した人も相手を信用したわけなので、ある程度は待ってあげるのが大人というものです。
距離を置くようにする
どうしてもお金を借りなければいけない状況になってしまった人がいる一方で、お金持っているのに手元にお金がないフリをして借りるヤバイ奴というのもいるので注意。
一緒にコンビニに行って小銭がないから買ってほしい、タクシーの相乗りで細かいのがないので後で返すといって返さない人・・・などなど。
小銭であれば、なかにはそれほど気にならない人もいますし、忘れやすいことでもあります。それを利用してわざと安いものや細かい出費を誰かに任せてしまうという考えなわけです。
積もりに積もって、年間で数万円ものお金をその人に使っていたということもあるかもしれませんよ。
たまには冷静に客観視し、あれ?いつもこの人に細かいお金使っているぞ!?と思ったら要注意。
こういった人は、借りたとは思っていないことが多く、もらったという考えなのでしょう。
そういった人に利用されているだけだということに気づくことができたら、距離を置いて付き合いを減らしていくようにしたい。
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まとめ
前提として、お金の貸し借りはやらないことにこしたことはありません。
しかし、友人のためだからと貸す場合は、返ってこなくても諦められる金額までとしておきましょう。
相手との信頼関係や友人関係が壊れてしまう可能性があるということを理解した上で、貸し借りは行うように。