ビジネスにおいて、あなたは自分のことをなんて呼んでいますか?
「ぼく」「わたし」「おれ」など自分を表す言葉は数多くありますが、いったいなんて言えばいいのでしょうか?
また、上司や同僚、取引先やクライアントなど社外の人のことはなんて呼べばいい?
間違えてしまっては恥ずかしいだけではなく、相手に失礼になってしまうこともあるので、ビジネスにおける呼称についてお伝えしていきます。
自分のことは「わたくし」が基本
●自分のことは「わたくし」
●「ぼく」「おれ」「わたし」は控える
普段、プライベートで自分のことを男性なら「ぼく」「おれ」、女性なら「わたし」などが一般的でしょうか。しかし、ビジネスではそのような呼び方では非常識と思われてしまうので注意してください。
面接をして入社した人は、一度ビジネスマナーを学んでいると思いますが、油断してついつい「ぼく」なんて言ってはいませんか?
会議や打ち合わせ、プレゼンテーションや商談など、キャリアを重ねるにつれて自分のことを呼ぶケースが増えてきますよね。そんなときには必ず「わたくし」と言うようにしましょう。
もちろん、相手が身近な上司や先輩の場合は、雰囲気にもよりますが「わたし」と言っても問題はないでしょう。
しかし、社外の人が一緒にいるときや、改まった場では「わたくし」がふさわしいので注意しておきましょう。
上司・先輩・同僚の呼び方
●「さん」を付ける
●役職を付ける
●社外の人に自社の社員の名前をいう場合は「課長の○○」などと呼ぶ
では、話し相手についてはなんて呼べばいいのか。
普段仲がよく、休日には遊びに出かけるという関係性の同僚でも、社内では「○○さん」と「さん」づけで呼ぶようにしましょう。
気を抜いてしまって「○○くん」や呼び捨て、あだ名で呼ぶ人もいますが、それはあまいいいとはいえません。職場がフランクな雰囲気なら許されることもありますが、基本は「さん」となります。
上司や先輩で部長や課長のように役職についている方に対しては「○○部長」「○○課長」などと言えば問題ありませんよね。
しかし、会社によってはあえて役職をつけさせないところもあるようなので、自分が働いている会社がそのような場合は「○○さん」と呼ぶように。
何年か同じ会社で働くと、そのうち後輩ができると思いますが、後輩に対しても男女関係なく「○○さん」が一般的。
これも会社によっては「くん」づけで構わない社風の場合があるので、今まで先輩に自分がなんて呼ばれてきたかを思い出してそのまま言えばいい。
ただし、社外に連絡するなどの場合は、同僚でも上司でも関係なく呼び捨てで言いましょう。
「○○におつなぎします」「○○はただいま外出しております」など。
役職がついている上司の場合は、「○○課長」ではなく「課長の○○」。
会社内の目上の人のことを呼び捨てするのは、気が引けるという方がいるかもしれませんが、これは当たり前のマナー。
むしろ、社外に対して上司を「さん」づけで話していると、上司も恥ずかしい思いをしますし相手にも「この人ビジネスマナーができない人」だと思われてしまいますよ。
呼び捨てできるチャンスと思えば、気が楽かも知れませんね。
取引先などの社外の人の呼び方
●役職がある場合は「○○課長」など
●「○○さん」
●「○○くん」はNG
社外の人を呼ぶ際には、役職がある人であれば「○○課長」と呼べばなんら問題ない。肩書きがない人に対しては「○○さん」と「さん」づけで呼ぶ。
社外の人と話す際に、相手が年下のケースがあると思いますが決して「○○くん」と呼んではいけません。新入社員であろうが社外の人であれば必ず「○○さん」と呼びましょう。
もし、「○○くん」なんて呼ぶと、目下扱いをしていることになるので大変失礼な対応になります。
いい気になって「○○くん」なんて呼んでいると、ビジネスマナーをしっかり理解している新入社員に心の中で見下されている恐れがありますよ。
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まとめ
ビジネスシーンにおいて、自分や社内・社外に対する呼び方は、相手に不快な思いをさせてしまうので注意したい。
社会人にとっては、ちょっとしたことでも非常識な人間だと思われてしまう可能性があります。
自分だけだったらまだしも、上司や会社の指導不足も疑われてしまいかねませんからね。