食事のマナーは、和食・洋食・中華など、どの料理かによって変わってくるので注意が必要です。
特に、慣れていないとどうしたら良いのか分からないという人が多いのが洋食のテーブルマナー。
どの食器から使っていけばいいのか、フォークの使い方、料理の食べ方、ナプキンの使い方・・・などなど。
レストランや披露宴などで使い方や食べ方が分からなかったり間違っていたりしたら恥ずかしいですからね・・・しっかりと理解しておきましょう。
目次
洋食のテーブルマナー
基本的にナイフとフォーク、スプーンを使う洋食では、それぞれ数本があらかじめテーブルに用意されていることが多い。
慣れていなければ、どれから使っていいのかも分からないとう人も多いことでしょう。
また、スープやパン、パスタ類など、それぞれの料理で正しい食べ方というものがあるので理解しておきたいところです。
ここでは、洋食における基本的なマナーを紹介していきますので、参考にしてみてください。
・ナイフとフォークの扱い方
・フォークでライスを食べる時
・スープの食べ方
・パンの食べ方
・パスタの食べ方
・ワイン選びは無理をしない
・ナプキンの使い方
・落とした食器は拾わない
ナイフ・フォーク・スプーンの使う順番
食べる前
・お皿の左右にナイフやフォークセッティングされている
・外側から1本ずつ使用する
ナイフとフォークの持ち方
・右手にナイフ、左手にフォークを持つ
・人差し指を柄の部分に添えて持つ
出典:かゆいところに手が届く手帳のおまけ
食事中
・ナイフとフォークはハの字にして休む
・ナイフに刃は内向き、フォークは背を上に向ける
出典:かゆいところに手が届く手帳のおまけ
食後
・ナイフとフォークを揃えて時計の4時向きで置くのが一般的
・ナイフは刃を内向きに、フォークは背を下にする
出典:かゆいところに手が届く手帳のおまけ
ナイフとフォークの扱い方
フォークを右手で扱ったほうが使いやすいという場合もありますが、これは国によってマナーが少し変わってくるので注意。
フランス式ではOKですが、イギリス式はNGとなっています。
とはいえ、日本ではフランス式が多いと思いますので、持ち替えをしても問題ないと思われます。
ただし、右手のナイフを置いてから持ち替えるようにしましょう。
豆など、転がる食材を食べる際には、フォークの背で少し潰すと取りやすくなるので覚えておくと良い。
フォークでライスを食べる時
あまりなじみがないという人もいるかもしれませんが、ライスもフォークで食べなくてはなりません。
よく見かけるのが、ライスをフォークの背に乗せて食べる画像のようなスタイル。
しかし、これはフランス式ではNGでイギリス式ではOKとなっている食べ方。
そのため、フランス料理でこの食べ方をしているのは本来間違っているんですよね。
イギリス式の、豆を潰し背に載せて食べる文化が日本で根付いてことが始まりとされているようですね。
無理して背に載せて食べるのはあまり意味はなく、普通にすくってナイフで少し形を整える程度でOKなのです。
上品に食べているつもりでも、認識不足をアピールしているだけになってしまうのでやめておいたほうがいいですね。
スープの食べ方
スープは用意されているスプーンを使って食べますが、基本的にズズズっと音を立てるのは厳禁です。
スープはすするのではなく、流し込むもの。
もちろん、口をお皿に近づけて食べるのはNGで、必ずスプーンを口に持っていくようにします。
この際、日本人が間違った作法としてよくやる、空いている手で受け皿のようにする行為は大間違いなので注意。
また、スープをすくう時には、手前から奥に向かって動かすのがマナーとされていますが、これもフランス式。
イギリス式は、奥から手前にすくうのがマナーとされています。
パンの食べ方
パンはスープとセットのような場合が多く、最後にパンを残ったスープにつけて食べてもOKです。
ただし、スープを食べている最中にパンに手を出すのはあまり良いとは言えず、食べ終わってからにするのがマナー。
ロールパンやフランスパンは、一口大にちぎってバターを塗って食べます。
トーストであれば、バターを塗ってからちぎってもOK。
食い意地をはった人だと思われてしまうとみっともないので、口に入れたパンはを食べ終えてから次の一口をてに持つようにしましょう。
パスタの食べ方
パスタは麺類ですが、ラーメンやそばのようにズルズルと音を立ててすすらないように。
フォークで数本をクルクルとまき付け、一口大にしてから口に運びます。巻きすぎると、一口では入りきらずに結局すすってしまうことになるので注意。
スープパスタの場合も同様に巻きますが、スープをスプーンですくう場合はフォークは置いてから。もちろんズズズはNGです。
貝が入っている場合に関しては、フィンガーボウルが一緒に出てきたら、片手で押さえてフォークで身を取り出せばOK。しかし、フィンガーボウルがない場合は、フォークで殻を押さえてナイフで身を取り出します。
殻入れがない時は、お皿の左奥へ置くようにします。
ワイン選びは無理をしない
洋食ではワインが付きものですが、選ぶとなるとどうしていいか分からない・・・なんてこともあるでしょう。
そんな時は、ワインリストを渡された時にソムリエに任せてしまえば問題ない。
お任せすることは恥ずかしいことでもありませんし、無理して知ったかぶりをした方が恥ずかしい。
ただし、予算を伝えることも忘れないようにしましょう。
でなければ、予定していた金額よりも高級なワインが出てきてしまうこともあるので要注意ですよ。
ちなみに、テイスティングはよく分からなくても、ただの儀式のようなものなので適当に軽くうなずいておけば良い。
ナプキンの使い方
ナプキンは、食事が始まってから終わるまで必ず使用するようにしましょう。
お店からの心遣いでもあるので、それを使わないということはおもてなしを否定したのと同じ意味と捉えかねません。
服にソースやスープが付いてしまった場合は、ナプキンで軽く押さえるようにして拭くようにする。
落ちないからといって強く拭いていてはみっともない。
女性であれば、グラスに口紅が付いてしまうこともありますが、指で軽く拭いて、その指をナプキンで拭くようにします。
食事が終わったら、軽く畳んでテーブルの上に置きます。
綺麗に畳んだほうが綺麗に見えますが、これは料理がいまいちだったという意味になってしまうので軽く畳むのがマナー。
落とした食器は拾わない
手がすべってナイフやフォークを落としてしまった場合には、これを拾ってはいけません。
軽く手を挙げてお店のスタッフに拾ってもらうようにします。
自分で拾ってしまったら、汚れた食器をテーブルに戻すことになるので衛生的によくありません。
落としてしまった際に、複数人で食べているのであれば「失礼しました」と一言お詫びするように。
飲み物がこぼれてしまった時も同様に、お店の人を呼んで対応してもらえば良い。
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まとめ
洋食のマナーは、お箸になれている日本人には分かりにくいこともありますが、決して難しいことはありません。
これらのマナーをさりげなく守ることができるだけでも、常識的でスマートな大人と思われることでしょう。
今まで間違った食べ方をしていたのであれば、早めに直しておくことをおすすめします。