親しい関係の人でなくても個人宅を訪問するということもあるかと思います。
そんな時には「訪問のマナー」をしっかりやっておかなければ相手に対して失礼になってしまう場合もあるので注意したい。
靴の脱ぎ方、挨拶の仕方、座布団の座り方、手土産の渡し方・・・などなど。
ここでは、個人宅を訪問した時に遭遇するシーンにおけるマナーについて紹介していきます。
個人宅を訪問する時のマナー・注意点
個人宅を訪問する時には、「行く前」「訪問中」「帰る時」とでそれぞれ心がけておきたいマナーや注意点があります。
ここでは、その中の「訪問中」について紹介していきます。
「行く前」に心がけておきたいマナーについてはすぐ下の記事へ。
「帰る時」のマナーについては記事の最後に記事のリンクを貼っておきましたので参考にしてみてくださいね。
・座布団の座り方
・手土産の渡し方
・飲み物を聞かれたら
・トイレは借りていい?
ここでは以上、5つのポイントについてお伝えしていきます。
個人宅の訪問をする際(行く前)の心構えについてはこちらを参考にしてみてください↓
靴の正しい脱ぎ方
個人宅に招き入れられて軽く挨拶を済ませたら家に上がって部屋に通されるのが一般的。
靴を脱ぐ際にも正しいやり方というものがあるので注意したい。
②上がってから膝をついてかがむ
③靴の向きを直す(つま先をドアの方向に向ける)
この一連の流れが正しい靴の脱ぎ方であって、最初から後ろ向きに脱ぐのはマナー違反。
相手に背中を向けてそっぽを向くという行為になるので失礼にあたるのです。
かがんで膝をつき靴の向きを直す際も、相手にお尻を向けないように斜めに体を向けて行います。
さらに、揃えた靴は端に寄せるとスマートです。
スリッパを出してくれる場合でも、先に履いてしまうのではなくまずは脱いだ靴を揃えるのが先なので注意してくださいね。
座布団の座り方
通される部屋は、リビングのような洋室だけではなく和室の場合もありますよね。
その場合に挨拶なしに用意された座布団に座ってしまうのはNG。
まずは挨拶をしてから座布団に座るのがマナーというものです。
・指先は揃える
・背筋は真っ直ぐ伸ばす
挨拶を済ませてから座布団に座ります。
ただし座布団に座る際にも注意が必要。
座布団の上に立って座るなんてのは失礼な行為、ものを丁寧に扱えない人だと思われてしまいますよ。
正しい座り方は
②両手を座布団の上につく
③腕で支え、膝半分だけ乗る
④体をにじり上がらせて座布団の上に座る
座布団への座り方やお辞儀の基本の詳細について気になる方はこちら↓
手土産の渡し方
個人宅を訪問すれば、手土産を用意している場合も少なくないでしょう。
手土産を渡すタイミングは、挨拶が済んでから。
紙袋や風呂敷で包んであるのであれば、取り出してから渡すようにします。
渡す時は、包みの向きを一度自分の方向にしてから180°回転させて相手に向けます。
手土産は両手で持って渡すのが基本。和室の場合は畳の上で、洋室の場合は持ったまま置かずに行うようにしましょう。
よく「つまらないものですが」と言う人がいますが、これはあまりよくないので言わない方がいいでしょう。
なぜなら、渡した手土産を「お持たせですが」といって出す場合に「つまらないもの」を出していいものか・・・と、抵抗が出てしまうから。
目上であれば「心ばかりのものですが」と表現しておくのが無難です。
さらには、「召し上がっていただきたくて」「お口に合うとよろしいのでしょうが」などと添えておくと、相手にとっても不快な思いになることは少ない。
飲み物を聞かれたら
「お飲み物はコーヒーでよろしいですか?」や「コーヒーと紅茶どちらがよろしいですか?」と聞かれたら、返答にも気をつけたい。
前者の場合は、嫌いであっても「ありがとうございます。お願いします」と答えるようにする。
コーヒーしか用意してないこともあるので、断ってしまっては相手に気を遣わせることになってしまいますよね。
後者の場合では、素直に「ありがとうございます。コーヒーをいただきます」などと好みを言うようにすれば問題ありません。
ただし、「コーヒーで大丈夫です」「コーヒーで結構です」という言い方は、「仕方ないけどコーヒー”で”いいですよ」と我慢してるように受け取られかねないので注意しましょう。
トイレは借りていい?
話しているうちに、トイレに行きたくなってきた場合は借りてもいいのか気になる人もいることかと思います。
しかし、できるだけトイレは借りないで訪問を終えるのがベストです。
トイレは、訪問する前に済ませておいて家では借りないのが基本です。
トイレは使われることを想定していないこともあり、掃除が行き届いていない場合もある。
そんな時は、相手に気を遣わせてしまいますし、そもそもプライベートな空間なのであまり見られたくないもの。
家に上がった瞬間にトイレを借りるなんてのはもってのほか。
どうしても急な尿意や腹痛で借りる必要が出てきてしまった場合は、話が途切れた時など、キリのいいタイミングで「ちょっと手を洗わせていただきたいのですが」と丁寧に断りを入れて許可をもらってから使用するようにします。
帰る際のマナーについてはこちらをご覧ください↓
まとめ
訪問する場合には、相手の家にお邪魔しているということを頭に入れておき、迷惑にならない配慮が大切となります。
靴の脱ぎ方、座布団の座り方、手土産の渡し方など、細かい作法は気持ちよく迎えていただく際の最低限のマナーと言っていいでしょう。
今までできていなかったなと感じた人は、次からでも遅くはないので一つ一つの細かい行動に注意を払ってみてくださいね。