ビジネスだけでなく個人宅にお邪魔した時に困るのが帰るタイミングですね。
ついつい話が盛り上がって予想いていた以上に滞在してしまったなんてこともあることでしょう。
そんな時って、急に「そろそろ帰ります」とも言い出しにくいもの。
ここでは、個人宅から帰るタイミングの他、おいとまする際のマナーについて紹介します。
個人宅から帰るタイミングは「お茶のおかわり」!?
・おかわりを勧められたタイミングでおいとまする
・引き留められたら丁寧のお礼をして断る
個人宅を訪問すると、お茶を出してくれるのが一般的かと思います。人によっては次から次へとおもてなしをしていただき帰るタイミングを失ってしまうことも。
そんな時は、もてなす側が「おかわりはいかがですか?」とお茶のおかわりを勧めてきたタイミングがチャンスです。せっかくだからといただいてしまうのではなく「ありがとうございます、ですが、けっこうです」といって丁寧に断りを入れましょう。
これをきっかけに「そろそろ失礼させていただだこうかと思います」と言うといいでしょう。ただ、それでも引き留めてくる場合は、「ありがとうございます」とお礼をした上で、「次がありますので」なんて言うようにしておきましょう。
基本的には、個人宅での「おかわり」は相手側からしても「そろそろお開きにしましょう」というメッセージがこもっているもので、このタイミングで帰るのがマナー。
もちろんある程度時間が経ってきて話題が止まったタイミングや電話がかかってきた場合は、帰るきっかけとして有効に使えますよ。
お泊まりを勧められても断る
・お泊まりの誘いは丁寧に断る
帰るタイミングを失ってしまっていると、人によってはお泊まりを勧めてくる親切な対応をしてきてくれる場合も。このケースはそんんなに多くはないでしょうがゼロというわけではありません。
もともと泊まる気はなくても素っ気なく断るのはNG。話が盛り上がって夜遅くまでお邪魔してしまった場合でも丁寧に断るようにします。
最初から泊まる前提での約束であれば問題ありませんが、急な場合は相手にも迷惑がかかってしまいますよね。誘ってくれたといってもこれは気を遣ってくれただけのことと思っておきたい。
布団の準備やお風呂、朝の食事など普段とは異なる生活リズムを強いることになってしまします。気を遣わせた上で、自分も気を遣って過ごすことは両者にストレスが溜まってしまうのでここは帰るのが無難です。
スリッパは正しく揃える
・前を向いた状態で脱いで、靴を履いてからスリッパの向きを直す
・重ねたりラックに戻したりしない
家に上がる際に、スリッパを勧めてくれることが多いかと思いますが、帰る時はきちんと正しく揃えて家を出るようにしたい。
玄関の出口に向かって歩いていき、つま先がドアに向かったまま脱ぎます。靴を履いてから体を向き直し、スリッパのつま先を家の中の方へ向け直します。
この際に、玄関と床の段差の縁にかかと部分を揃える。面倒だからと脱ぐ際に振り向いて後ろ向きに行うのはあまりいいとは言えませんので注意。
さらに、スリッパ入れやラックがあったとしても、勝手に戻したり重ねたりはしないように。あくまでお客さんとしてきているのだから、勝手にやってしまうと失礼にあたります。
最後に「本日はありがとうございました」と挨拶をしてからおいとましましょう。
お辞儀に関するマナーはこちらを参考にしてみてください↓
玄関を出た後の行動
・玄関を出たら一度振り返る
・家の中に戻ってもらうように促す
玄関を出たらそれでOKというのは大人としてスマートな帰り方とは言えません。玄関の先に出てきて見送りをしてくれることが多く、その場合にはちょっと歩いたあとに振り返るといいでしょう。
その際に「失礼いたします」と言ってお辞儀をすると良い。これはマナーと言うよりはお互いの気遣いにおけるもので、帰る側もジェスチャーで「どうぞお入りください」と伝えたい。
相手に見えなくなるまで外にいさせるのもいかがなものかと思いますし、いつまでも見送りをしていただいても困りますよね。
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まとめ
個人宅を訪問した際の帰る意思を伝えるタイミングは、お茶のおかわりを勧められた時がチャンス。
スリッパは自分でラックに戻す必要はなく、むしろ片付けてしまったらマナー違反となるので注意。
最後は、挨拶とともに玄関を出ますが、玄関先でベチャクチャしゃべっているのも近所迷惑なので気をつけましょう。